カテゴリー「植物」の29件の記事

2012年9月 2日 (日)

エゾノキリンソウ

2006年の夏に初めて出会ったときはこんなに苦しい思いはしなかったと思うが、その翌年の年賀状でも登場した思い出のある花。

花の時期は7月~8月。自分が前に見たのは7月。

だから花は見られないかな と思っていたけど、一株だけ綺麗に咲いていてくれた。

 


ベンケイソウ科 エゾノキリンソウ Phedimus kamtschaticas

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高さ20cm前後になる多年草。全草が無毛。

横に走る根茎から地下茎を立てる。

多肉質で光沢のあるくさび形の葉を互生し、葉の長さは2.5cm前後、鈍頭または円頭。

上部に鋸歯状の切れ込みがある。

花の径は1.2cmほどで雄しべの葯ははじめ紅紫色。果実は平開する。

漢字:蝦夷麒麟草

花期:7-8月

環境:山地の岩場

分布:北

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年7月28日 (土)

エゾノクモキリソウ

ずっとスズムシソウだと思っていたけど、図鑑をよく見たらエゾノクモキリソウだった。

自分の図鑑にはポロトの森で見たというマーカーがしてあったが、そっちはスズムシソウのようだ。

 


ラン科 エゾノクモキリソウ

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唇弁は1.5cm、幅1cmほどで下に大きく丸まる。

 


ラン科 スズムシソウ Liparis makinoana

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高さ10-30cmの多年草。偽球茎から花茎と2枚の葉を出す。

葉身は長さ4-12cm、幅2.5-7cmの長楕円形で、縦筋が目立つ。

花はややまばらに数個~10個つき、がく片は線形で側片は唇弁の下に隠れる。

側花弁は糸状、唇弁は大きく平らに開き、倒卵円形で長さ1.2-1.7cm。

漢字:鈴虫草

花期:6-7月

環境:山地の林内

分布:北・本・四・九

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年6月27日 (水)

バイカモ

流水に生えている種を見たのはこの種が初めて。

場所は事前に聞いていたものの、見つけたときの感動はやはり格別。

 


キンポウゲ科 バイカモ Ranunculus nipponicus var. submersus

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中空の茎が水中に伸びて長さ1-2mになる多年草。

水中葉は長さ2-6cmで3-4回3つに裂け、裂片はさらに分裂して終裂片は糸状になる。

花は水中でも咲き、径1-1.6cm。

花弁とがく片は5枚あり、花床は有毛、雌しべも有毛で果期にも残る。

漢字:梅花藻

花期:6-8月

環境:清流や水のきれいな湖沼

分布:北・本

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年6月14日 (木)

エゾレイジンソウ

この花を見つけたときに見覚えはあったものの、どこで見たのか思い出せず、思い出したのは帰宅してから。

雨竜沼湿原でマシケレイジンソウだと教えられたのを見たのが唯一。

マシケレイジンソウはエゾレイジンソウの近似種という扱いなので、これが初見ということになる。

 


キンポウゲ科 エゾレイジンソウ Aconitum gigas

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(誰かががく片を外して観察したのか、内部の構造がよくわかる花がひとつだけあった)

 

高さ0.5-1mの多年草。茎に屈毛が生え特に上部に多い。

根出葉には長い柄があり、葉身は幅10-30cmの腎円形で、7-9裂して裂片はさらに切れ込む。茎葉は小さくなる

花は総状~円錐状につき長さ2cmほどで、5枚のがく片が花弁や雄しべ、雌しべを包んでいる。

花弁は2個あり、金槌形で長い柄に舷部とほとんど巻かない距がつく。

花の柄には屈毛が密生する。

袋果は長さ1.5cmほど。

漢字:蝦夷伶人草

花期:6-8月

環境:山地~亜高山の林縁や林内

分布:北

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

コケイラン

小さいけれど、ランらしい色と形をした花。

晩秋にこの葉の場所を覚えておくと、翌春に見つけやすい。

 


ラン科 コケイラン Oreorchis patens

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(開き始めを真上から撮影)

 

高さ30-40cmになる多年草。

葉は偽球茎から直接2枚出て、長さ25cm、幅2cmほどで枯れずに越冬し、翌年の春には枯れる。

花序は10-20cmで多数の花をつける。

花は長さ8mmほどで、がく片3枚と側花弁2枚は披針形で黄色、唇弁は白色で紅紫色の斑点があり、基部近くに細長い副片がつく。

漢字:小蕙蘭(蕙はシランの仲間のことで、葉の形が似ていることから)

花期:6-7月

環境:山地の林内でやや湿った所

分布:北・本・四・九

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年6月 6日 (水)

ギンリョウソウ

6月に入ったばかりで少し早い気もするが、出始めの新鮮な姿を見ることができた。

 


イチヤクソウ科 ギンリョウソウ Monotropastrum humile

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高さ8-15cmの葉緑素を持たない菌寄生植物。

全草が蝋細工のような透明感のある白色。

茎は直立して楕円形で鱗片状の葉が多数互生する。

花は横向きに1個つき長さ2cm前後。葉と同型のがく片が2-3枚。花弁が3-5枚ある。

果実は白い液果。

秋には全草が黒く腐る。

漢字:銀竜草

花期:6-8月中旬

環境:山地の樹林の下

分布:日本全土

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年6月 1日 (金)

フデリンドウ

日当たりのいいところに咲いていて、登山道のど真ん中にいることも。

 


リンドウ科 フデリンドウ Gentiana zollingeri

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高さ5-10cmの2年草。茎に稜と微細な突起がある。

地表にロゼットをつくらず茎葉は対生し、葉身は厚く肉質。

長さ5-15mmの卵形~広卵形で柄がなく先がとがる。裏面は紅紫色。

花冠は長さ18-25mmで先が5裂し径15mmほど。

裂片間に小さな副片がある。

がく筒も5裂し、裂片の先は鋭くとがる。

緑色の苗の状態で越冬する。

漢字:筆竜胆(茎と花の様子を筆に見立てた

花期:5-6月

環境:野山の日当たりのよい所

分布:北・本(中部・北部)

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

 

※追記

その後、白色の個体を発見。

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ノビネチドリ

この特徴的な葉はきっとそうだと思い、ウチに帰って写真を見ると距が曲がっていない・・・

またもや不安が残る記事

 


ラン科 ノビネチドリ Gymnadenia camtschatica

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高さ25-60cmの多年草。

長楕円形の葉が4-10枚つき、上のものほど細く小さくなって苞へと移行する。

葉身は長さ7-15cmで目立つ葉脈と波打つ縁が特徴。

花は穂状の花序に密に多数つく。

ふつう唇弁に筋があり、長さ3-4mmの距が曲がって前に突き出る。

白花の出現率が高い。

漢字:延根千鳥

花期:5-6月

環境:低山~亜高山の林縁など

分布:北・本(中部・北部)・四

 

【引用参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年5月27日 (日)

スミレ

○○スミレという種が多いうえに、スミレよりも見かける機会が多いもんだから「スミレみつけたよ!」と言っても正しく伝わるのかどうか?

「ただのスミレ」「無印スミレ」とでも言えば伝わりやすいのか?

と、いらぬことを考えながらも発見した喜びを誰かに伝えたくて仕方ない。

 


スミレ科 スミレ Viola mandshurica

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(ひときわ色が濃い花。特徴的な葉。)

 

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高さ5-20cmの多年草。地上茎のないスミレ。

葉は何枚も根元から出て、長さ3-9cmの細長いへら状~鉾形で有毛または無毛。

先はとがらず柄に顕著な翼がある。

花は径2cmほどで花弁は5枚あり、側花弁基部は有毛。

唇弁中央部は白地に紫色の筋が入る。距は長さ4-7mm。

漢字:菫

花期:5-6月

環境:海岸~低山の陽地

分布:北・本・四・九・屋久島

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

2012年5月26日 (土)

ミドリニリンソウ

ニリンソウは野幌でも白旗山でも見るけれど、ミドリニリンソウとなると藻岩山周辺で見る印象が強い。

 


キンポウゲ科 ミドリニリンソウ
Anemone flaccida F.Schmidt f. viridis Tatew.

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(左はニリンソウ。右はがく片がほぼ全て緑色になっているミドリニリンソウ。)

 

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(よく見るミドリニリンソウ)

 

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(八重咲きになっているミドリニリンソウ)

 

 

(※ 以下、ニリンソウの解説)

高さ15-30cmの変異の大きい多年草。

根出葉は数枚つき、長い柄があって3全裂し、側裂片はさらに2深裂するので5つに裂けたように見える。終裂片の先はさらに切れ込む。

花柄の基部に柄のない苞葉が3個輪生し、深い切れ込みがある。

花は1-4個つき径2.5cm前後。

花弁状のがく片が5-7枚あり、形は変異が大きい。

果実には白い毛が密生する。

漢字:二輪草

花期:4-6月

環境:低地~山地の明るい林内

分布:北・本・四・九

 

(※ 以下、ミドリニリンソウの解説)

がく片が緑色の型を品種ミドリニリンソウといい、その変異幅は広い。

 

【参考文献 : 「新北海道の花」 梅沢俊 2007年 第1版】

【学名検索 : 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList) 

http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html

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